昆虫は苦手……そんな意識を持っている大人も多いのでは? わが子が外遊びから連れ帰ってきた虫かごに思わずのけぞってしまった、なんてことも、主にママのあるあるですよね。でも私たち大人も小さかった頃はアリの行列についていったり、ダンゴムシをつついて丸めたり、草むらをはねるバッタとジャンプしてみたり、目をキラキラさせて虫を追いかけたことを、子どもたちが、そして絵本が思い出させてくれます。
くるっと丸まるのはなんでだろう? 思わずじっと眺めてしまうダンゴムシ、そのひみつを解き明かせる図鑑絵本はページをめくるたびにワクワク!赤い背中に水玉模様が愛らしいその姿に出会えるのは奇跡に近いけれど、実は春の野原には……好きな植物や動きの特徴を知ればたくさんのテントウムシに出会えそう! 捕まえた虫を飼ってみたものの、意外な行動に驚いたりお世話したのに生かすことができなかったり。そうした経験も含めて虫と向き合うすばらしさを伝えてくれるおはなしも、一度は読んでほしい一冊です。
本を読んだ後に観察してみると、昆虫に表情が見えてくるから不思議。小さいながらも生に満ち溢れた春の昆虫たちに、私たちも力をもらいましょう。