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上杉柊平が選んだ1冊は?「『こち亀』は知識の宝庫、百科事典の見出しみたいだと思うんです」

  • ※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2025年2月号からの転載です。



    毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある一冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、上杉柊平さん。


    (取材・文=松井美緒 写真=booro)


    小説、ノンフィクションと幅広く読書をする上杉さんだが、「一番読みこんでいるのは多分これ」というほど好きなのが『こち亀』だ。


    「両さんは普段ははちゃめちゃですけれど、人情に厚くて時々ホロっと泣かせるかっこいいことをする。町の人が両さんを愛するように、僕も両さんに惹かれます」


    料理やDIYなど多彩な趣味を持つ上杉さん。何でもやりたくなるのは両さんの影響かもしれないと言う。


    「『こち亀』は知識の宝庫、百科事典の見出しみたいだと思うんです。科学技術やお金のことから料理、下町の歴史まで、あらゆるジャンルが描かれていて、それを入り口に自分でも調べたり。僕、小学校の自由研究は『こち亀』でしたから。両さんが生まれた浅草で、両さんの足跡をたどる。そうやって『こち亀』は、新しい世界を発見させてくれました」

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