「お七夜」とは? 赤ちゃんの初めての行事、そのルーツは/毎日雑学
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●赤ちゃんの名前は「お七夜」に決まります
生を受けてこの世に誕生し、成長して成人となり、結婚によって新たな家庭を築き、そして子どもをもうけて成長させ、やがて老後を迎えて人生の幕を閉じる。今はそんな風に単純ではないでしょうが、人は一生のあいだに様々な節目を迎えます。こうした人生の節目を祝う儀式を「通過儀礼」といいます。
赤ちゃんは、名前を授けられることで人生がスタートしますが、その「命名式」のことを「お七夜(おしちや)」といいます。生後7日目に行われるからです。今と違って乳児の死亡率が高かった昔は、無事にこの日を迎えられたことを祝い、晴れて名前を授けたのです。
命名式では、授けた名前と生年月日などを紙に書き、昔はそれを神棚や床の間に飾りました。地域によっては親戚・知人などを招いて盛大に祝うこともあったようですが、最近は身内だけでお祝いのお膳を囲み、喜びを分かち合うのが一般的です。また神棚や床の間がない家が大半でしょうから、名前を書いた紙はリビングの中央などに貼っても良いでしょう。