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2025年大河の主役はどんな人物? 江戸時代の超敏腕プロデューサー・蔦屋重三郎に学ぶ、圧倒的な成果を出す人の仕事術

  • 初回から話題沸騰中の2025年大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』の主役は、横浜流星さんが演じる「蔦重(つたじゅう)」こと「蔦屋重三郎」だ。このドラマがきっかけで彼のことを知った人が大半かもしれないが、実は江戸文化好きにおいて蔦重はちょっとした有名人。「江戸のメディア王」として、あの喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎といった浮世絵師たちを世に知らしめた人物だからだ。


    かつては知る人ぞ知る存在だった蔦重も、ドラマのおかげでめきめき有名人となり、現在では多くの関連書籍も出版されている。


    そのようななか、時代小説家、車浮代氏の『仕事の壁を突破する 蔦屋重三郎50のメッセージ』(飛鳥新社)は、数ある蔦重本において異彩を放つ一冊。突き抜けたビジネスセンスによって江戸の出版界に革命を起こした蔦重の仕事術やマインドを、「メッセージ」というかたちで体系化して伝える、新たな切り口の作品だ。


    ベストセラー小説『蔦重の教え』(飛鳥新社/双葉文庫)の作者である車氏は、蔦重がまだ世間的に認知されていなかった頃から、その生き様や精神性、仕事観に惚れこんでいたという。それも無理のないことであり、蔦重の人生は、吉原遊郭に置き去りにされた子どもが、やがて江戸一番の出版人になるーーという、ハリウッド映画さながらのサクセスストーリーを華麗に実現したものであり、そこには現代人の心にも響く「成功の秘訣」が詰まっているからだ。

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