「ご苦労さまです」は目上の人には使わない! なぜ?/毎日雑学
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「ご苦労さまです」は目上の人には使わない!
よかれと思ってかけた言葉もちょっとした間違いで相手を不快にさせてしまう可能性があります。
目上の人への「ご苦労さまです」もその例です。理由は「苦労」という言葉には、相手をいたわる意味があり、「いたわり」には同情の気持ちも含まれるため目上の方には失礼だからです。「お疲れさまです(でございます)」が適切です。
ただ、目下の人には「ご苦労さま」としなさい、ということではありません。「お疲れさま」は、上下関係なく社内の人はもちろんのこと、出入りの業者さんなど誰に対しても公平に使うほうが、とても心地よく、コミュニケーションにつながります。
場面別に「ねぎらい」の言葉を考えてみましょう。たとえば上司の退職の際に「○○部長、長い間お疲れさまでした。本当にありがとうございました」、同僚には「お疲れさま! 手伝ってくれてありがとう」、部下や後輩には「資料作り頑張ったね。お疲れさま」「ご苦労さま! ゆっくり休んでね」などです。いずれも、何に対しての「ねぎらい」なのかを具体的に、心を込めてあなたの気持ちを言葉にすることが大切です。「ねぎらい」には感謝の意味も含まれます。
引用----
■豆知識:江戸時代は誰に対しても「ご苦労さま」と言い合っていたとのこと。その名残が落語家さんの挨拶にも残っています。「お疲れさま」になったのは明治時代からとのこと。
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文=尾形圭子
尾形圭子
※2月14日(金) 09:30~「なないろ日和」テレビ東京に出演いたします。
株式会社ヒューマンディスカバリー代表取締役
キャリアカウンセラー/人材育成講師/僧侶
航空会社と企業の人事部門を経て2004年に会社設立。ビジネスマナー、コミュニケーション、クレーム対応などの研修・講演活動を行うほか、福祉事業所や病院でホスピタリティを活かした「寄り添いの接遇」を指導。「言葉に心をのせて」を大切にしている。
著書は「一生使える電話のマナー」(大和出版)「すぐに役立つ大人のマナーブック」(JAグループ出版)など30冊以上。
※提供している情報には諸説ある場合があります。ご了承ください。
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