ダ・ヴィンチWeb - ワラウ

昼間じゃ絶対話せない! さわやかエッチな女子会トークが炸裂する『20時過ぎの報告会』【書評】

  • 女友達と集まって「最近どう?」と話し始めると、あっという間に数時間が過ぎてしまう。年代を問わず女子には悩みが尽きず、人に聞いてもらいたいことがあるもの。なかでもアラサー世代は、仕事に恋愛、今後の人生と日々考えることが山積みだ。


    『20時過ぎの報告会』(ヤチナツ/KADOKAWA)は、そんな3人のアラサー女子のリアルな日常を描いた、さわやかエッチな赤裸々女子会マンガである。


    サバサバしているが慎重派の「こはるさん」、穏やかだがしたたかさもある「りさこちゃん」、人付き合いは得意だが気を使いすぎてしまう「きみちゃん」。3人は会社の同僚だ。性格も好みも違う3人だが、日々の嬉しかったことや嫌だったことを「報告会」で共有するのが楽しみで仕方ない。


    会話の中心は恋愛。3人の恋愛観はそれぞれ個性があり興味深い。恋愛模様は出会いから体の関係までオープンに語られ、作品には「男子禁制」の空気が漂う。その赤裸々具合に、こちらまで思わず前のめりになってしまう。

    共感し、新たな視点に気付かされる恋愛トークは、自分だったらどんな話をするだろうと想像が膨らむ。ぶっちゃけトークを笑い飛ばしながら昇華させる3人の関係性は心地よく、読了後には爽快感が残る。


    本作の最新第4巻は2024年11月20日に発売されたばかり。3人は第1巻の頃から年齢を重ね、仕事の肩書きや恋愛状況も変化してきた。彼氏が欲しいと言っていた彼女たちは、今や結婚やセックスレスといった新たな悩みに直面している。変わり続ける日常の中で、彼女たちは思い悩みながらも自分にとって心地よい居場所を見つけようと進んでいく。


    "今からなんでもできる!"と一歩を踏み出したり、"私が私を可愛がってあげる!"と人生を楽しんだりする姿は、私たちの背中をそっと押してくれる。


    彼女たちの「報告会」は、読む人それぞれの「今」に響くメッセージを届けてくれるはずだ。


    文=ネゴト / Micha

  • スタンプを獲得するには、一度 ワラウ を経由してください

    記事一覧に戻る