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お疲れOL×天然異世界人! 笑いと癒しの詰まったドタバタ異世界交流コメディ『賢者ならうちで寝てる』【書評】

  • 異なる世界のキャラクターが出会い、すれ違いや衝突を経て絆を深めていく過程は、意外性とユーモアの宝庫だ。現代社会の常識や不文律も、異世界人の手にかかればたちまち、新鮮な驚きや笑いの種になる。


    『賢者ならうちで寝てる』(しろうーろん:原作、ななお:漫画/KADOKAWA)は、異世界の元賢者と現代女性が繰り広げる至極の異世界交流コメディだ。


    主人公・莉麻は、恋人にフラれたばかりの26歳OL。「お前、仕事の愚痴しか話さねーし、一緒にいてもつまんないんだわ」という元カレの言葉にはぐうの音も出ないが、それでも納得はいかない。やけ酒を飲みベロベロに酔った状態でフラフラ歩いていた夜道で、彼女は「異世界から来た元賢者」を自称するメルラッドという男に遭遇する。


    怪しさはマックスのメルラッドなのだが、酔っぱらって前後不覚になった莉麻は少しも動じない。この世界についてもっと教えてほしいというメルラッドをやすやすと受け入れ、酔った勢いのまま、彼を一人暮らしの自宅へ招き入れてしまうのだった。

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