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ヒロイン全員許婚!?教え子になった4人の幼馴染から花嫁を選べ『かさねがさねの初恋ですが』【書評】

  • かさねがさねの初恋ですが もろみ新/白泉社


    幼い頃に交わした「結婚しよう!」の約束は、大体叶わないものである。ソースは筆者自身だ。そんな経験を持つ人間は、おそらくちらほらいるのではないだろうか。 しかし、マンガともなれば、結局約束を交わした相手と結ばれるはず。しかし本作『かさねがさねの初恋ですが』(もろみ新/白泉社) ではそうは問屋が卸さない。そう、主人公・八朔環緒(はっさく・たまお)に対して、結婚の約束をしていたヒロインは4人もいたのだから……!



    環緒が軽薄な主人公というわけではなく、6歳下の、当時はまだ幼かったヒロインたちから「結婚しよう!」と言われても本気にしていなかっただけ(これはまぁ、当然とも言える)。しかし、ヒロインたちは本気も本気。環緒と結ばれるため、離れ離れだった6年の間、全力で自分自身を磨き上げ続けてきたのだった。そんなヒロインたちの気持ちもつゆ知らず、環緒は彼女たちが通う学校の新任教師として故郷・香川県琴平町へと舞い戻る。

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