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絵本好きや業界で話題の絵本雑誌「さがるまーた」。「好きを詰め込むところから走り出した」という担当編集・飯島未彩紀が語る、見どころとこれから【編集者インタビュー】

  • 2023年11月に第一弾が刊行されて以来、じわじわと評判が広がっている『絵本を“体感”する雑誌 さがるまーた』(講談社)。絵本作品を一冊の本にまとめるのではなく、一冊の雑誌の中に複数の作品を詰め込んでしまおうという発想で、選び抜かれた作家陣による作品を多数掲載。読むだけではなく、切る・貼る・つなげるなど、読み手自身も絵本づくりに携われるようなページがあり、紙の本が持つ可能性の幅広さに驚かされる。ページをめくるたびに新たな発見や気づきを届けてくれるところも、本誌の大きな特徴と言えるだろう。


    昨年12月に発売された第二弾でも、他誌とは一線を画す内容は健在。その制作秘話や本誌に向ける想いを、仕掛け人であり担当編集の飯島未彩紀さんに伺った。


    ●Vol.2には韓国の作家や“6つ折り絵本”も


    ——第二弾もクオリティの高さを感じる仕上がりですね。見どころを教えてください。


    担当編集・飯島未彩紀さん(以下、飯島):苦労したことというと、巻頭に6つ折りで入っている「蛇腹絵本」で、広げるとすごく長いんです。これだけの長さをつなげて付属させるのは難しく、製本所さんに無茶なお願いをしてしまいました。でも、おかげさまで形にすることができました。

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