死を近くに感じるけどなぜか怖くない…息子の出産前夜に体験した不思議な出来事/子育てのトリセツ

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子育ては思い通りにいかないことの連続で、心身ともにいっぱいいっぱいになってしまうこともありますよね。
そんな時に手にとってほしい、人口知能や脳科学の専門家で、生き方の指南書が好評の黒川伊保子氏による子育て本『子育てのトリセツ 母であることに、ときどき疲れるあなたへ』をご紹介します。
失敗を怒らない、対等に付き合う…黒川氏自らが子育てで実践し、脳科学の裏づけをもとにした目からウロコの子育て法。妊娠中の人、思春期の子どもがいる人、子離れ中の人…子育てのあらゆる段階に役立ち、「一般的」とされている育児の常識を、最新の脳科学と自身の実体験で覆します。
※本記事は書籍『子育てのトリセツ 母であることに、ときどき疲れるあなたへ』(黒川伊保子/ポプラ社)から一部抜粋・編集しました
出産前夜のミステリー
息子は、8月の暑い盛りに、生まれてきた。
あの日は、私が一生で一度だけ、本気で命を投げ出した日だった。この子が無事生まれてくれたら、命さえいらない……何千年の時を超えて、世界中の母たちが繰り返したに違いない、ひとつの祈り。今この瞬間にも、世界中で多くの母たちが、その祈りの中にいるのに違いない。