ダ・ヴィンチWeb - ワラウ

モード誌編集者も「風呂キャン」はする…ベテラン編集者が華やかな業界の裏側にある汗、涙、笑いの記録を綴ったThreads日記が書籍化【書評】

  • Facebook、Instagram、X、TikTok、YouTube……。現在、自分を表現するツールであるSNSは数多く存在する。新しいアプリが登場するたびに、とりあえず登録してみるものの、既存のものとの使い分けはむずかしく模索する日々。


    そんな中、2023年にThreadsに投稿されたのが「#モード編集者日記」だ。著者の龍淵絵美さんは、長年モード誌で働くファッションエディター。見せたい自分を画像で見せるInstagramとも、「いまのきもち」をつぶやくXとも違う、最大500文字の文章を投稿できるThreads。彼女はここにキラキラしている業界の裏側にある、不恰好だけど価値のある生き様を日記形式で綴り始めた。この1年以上書かれ続けたThreads日記が、3月に書籍化された。タイトルは『ファッションエディターだって風呂に入りたくない夜もある』(龍淵絵美/集英社インターナショナル)。おしゃれなファッションエディターでも風呂に入りたくない日があるのか…、と親近感が湧いたのは私だけではないだろう。

    続きを読む