東野圭吾氏の「クスノキ」シリーズから、初となる子ども向け絵本『少年とクスノキ』（東野圭吾：文、よしだるみ：絵/実業之日本社）が、2025年5月1日（木）に発売される。

「クスノキ」シリーズは「願いが叶う」クスノキをめぐる物語で、現在『クスノキの番人』『クスノキの女神』の2作品が刊行されている。

『少年とクスノキ』は、2024年5月に発売されたシリーズ2作目『クスノキの女神』に登場した作中作。「子どもたちに、読書の喜びや楽しみを知るきっかけとなる作品を届けたい」という思いから、小説では物語の一部しか書かれていなかった物語を東野圭吾氏が完成させ、実在の絵本としての刊行が決定した。

不幸なことが続き、大切な人たちを失ってしまった少年。将来が不安で泣いていた少年の様子を心配そうに見守る旅人は、未来を見せてくれるというクスノキの女神に会いに行くよう彼に勧める。困難を乗り越え、ようやく出会えたクスノキの女神。少年が見た「未来の姿」とは…？

東野氏の「クスノキ」シリーズの世界観を楽しめるだけでなく、よしだるみ氏の彩り豊かな絵にも心洗われる1冊。東野作品にまだふれていない子どもたちにも、読書の入口になりそうな作品だ。