大村崑、93歳でも筋トレのおかげで8時間睡眠。現役最高齢の喜劇役者の矜持「家を一歩出ればそこは『大村崑』としての舞台」《インタビュー》

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現役の喜劇役者として現在も活躍中の大村崑さん(93)が、このほどエッセイ集『93歳、崑ちゃんのハツラツ幸齢期』(中央公論新社)を上梓された。86歳からはじめた筋トレのこと、シニアレジデンス(自立型有料老人ホーム)での日々、生涯を振り返って胸に残る大事なこと…人生の大先輩の貴重なメッセージがつまった一冊は、終活世代だけでなくさまざまな世代に参考になるだろう。出版を記念して、今も「元気ハツラツ」な大村さんにお話をうかがった。
新幹線に乗るときもオロナミンCを片手に
――大村崑さんといえば「元気ハツラツ オロナミンC」。今も街で看板を見かけたりします。今日も胸にバッジをつけていらっしゃいますね。
大村崑さん(以下、大村):僕は新幹線に乗るときも、オロナミンCを持ってますよ。僕のことを見つけたお客さんから写真を頼まれたりするときに、オロナミンCを出すんです。僕とオロナミンCは親戚みたいなもんだから、笑ってくれるしね。最近、昭和レトロブームで看板の画像を使わせてほしいって連絡が僕のとこにくるんですよ。もう大塚製薬で当時担当していた人は誰もいないからね。なんで「僕の許可があったらオッケーです」って言ってます。このバッジも自分で作ってるのよ。お世話になった人にあげたりして。