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「つらい時はフィクションに逃げて」重版が決定した『#90秒で恋がしたい』の、大人になりきれない著者が語る10代の恋愛

  • 2024年7月に発売された空白代行さんの著書『#90秒で恋がしたい』の重版が決定した。


    TikTokのフォロワー数12万人。儚げな風景の映像とともにキャプション欄を使って投稿される短い物語は、恋愛における奇跡のような瞬間や、小さなすれ違いで行き詰る人間模様などが鮮やかに語られる。本書には90秒程度で読み終えられるほどの短編が26本と、最後に中編小説も収録されている。読み終えた瞬間、あわててページを遡ってしまう仕掛けも隠されており、読書の楽しさを気軽に、かつ存分に味わえる作品だ。重版を記念し、空白代行さんに出版に至ったきっかけや、作品に込めた思いを聞いた。


    ――「空白代行」というお名前の由来を教えてください。


    空白代行さん(以下、空白代行):アルゴリズムに従ってゲリラ的に動画が流れてくる方式のTikTokは、YouTubeみたいに「この人の動画を見に行こう」と思うことが、滅多にないですよね。大体のアカウントは発信者を声や顔で覚えていると思うのですが、僕は文章で立ち止まってほしかった。そのためには特徴が必要だったので、句点「。」を使うことを止めました。奇妙な文章になるので覚えてもらえると思ったんです。代わりに空白にしたら読みづらかったので、更に代わりにアンダーバーを使うことにしました。そこで、「空白の代わり」にから「空白代行」という名前が生まれました。

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