“アンパンマンのマーチ”には「死」のテーマが含まれている? 連続テレビ小説『あんぱん』で再注目、やなせ氏の生涯を梯久美子が語る【インタビュー】

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3月31日(月)にスタートする朝の連続テレビ小説『あんぱん』。アンパンマンの生みの親として知られるやなせたかし氏の奥様・小松暢さんを主人公にした物語だ。やなせ氏については「自分の顔をお腹が空かせた人に分け与えるヒーロー・アンパンマンを思いついた背景には自身の戦争体験があった」「三越で現在も使われている包装紙に書かれた筆記体はやなせ氏によるもの……」など多くの逸話が残されている。しかし絵本作家としてだけでなく、多方面で活躍したやなせ氏にはまだまだ知られていないエピソードが多数ある。そんなやなせ氏の半生をまとめたのが『やなせたかしの生涯 アンパンマンとぼく』(文藝春秋)だ。
やなせ氏が編集長を務めた雑誌『詩とメルヘン』で働き、晩年まで親交があった上に、『あんぱん』の脚本家・中園ミホ氏とも交流のある梯久美子氏による本著。早くに父を亡くし母と別れて暮らすことになった寂しさから、仕事が順調に舞い込むようになってからも続く自分の才能への葛藤まで、やなせ氏の生涯が濃密に描かれた本作はどのように執筆されたのか。「怒っているところを見たことがない」という生前のやなせ氏の人柄についても伺った。