「賢者の石」を作った人は実在した!? ハリー・ポッター好きな“マグル”必見! 93歳の著者による“最後の魔法授業”【書評】

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魔法や妖精などが出てくるファンタジー小説には、夢がつまっている。常識が当てはまらない現象や個性豊かなキャラクターに触れると読み手は童心に帰り、“ここではない世界”への憧れが膨らむ。
ワクワクしながら現実社会での疲れを癒せる…。ファンタジー小説にはそんな魅力があるからこそ、ハリー・ポッターや近年人気の異世界転生ものは多くの人々から愛されているように思える。
そんなファンタジーの世界をより一層楽しみたい人におすすめしたいのが、『妖精教授 最後の授業 魔法の世界』(井村君江/主婦の友社)だ。
著者は、日本の妖精学研究を50年以上牽引してきた「フェアリー・ゴッドマザー」こと井村君江教授。本書は93歳の著者が届ける、魔法研究の集大成エッセイである。
一見、専門的な知識がなければ読み解きにくいのでは…と思えるかもしれないが、著者は初心者でも分かりやすいよう、図版や写真も用いながらオールカラーで魔法や妖精、魔術の知識を解説しているので、ご安心を。