その週末は高松さんを含めた俳句仲間と飲む約束をしていた。しかし水曜日、彼女は自殺未遂をした。SNSを見て異変に気付いた友人たちの呼びかけが広がり、住所を知っていた私が警察に通報した。警察は間に合ったが安否以上のことは教えてくれず、今どこにいるかも家族以外には言えないということだった。翌日、病院に搬送された彼女から短い連絡があり、友人たちと彼女の無事を喜び合った。
そんな出来事を経て出版された 『躁うつでもなんとか生きてます。~俳句と私が転がりながら歩むまで~』(高松霞:原作、桜田洋:作画/KADOKAWA)はライターで連句人の高松霞さんが、双極性障害を抱えながら生き延びてきた日々に現代の俳句を添えたコミックエッセイだ。