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行政書士が教える“ご先祖の調べ方”。家系図をつくって、自らのルーツを900年分さかのぼり!【書評】

  • NHKの大河ドラマが話題になるたび、ふと思う。自分という人間は、どんな人たちの縁が繋がって生まれたのだろう…と。たくさんの繋がり合いの先に私という人間がいるのだと心で納得できたら、何者にもなれない自分を少し許せそうな気がする。


    『家系図つくってみませんか?』(丸山学/ポプラ社)は、そんな風に自分や家族のルーツを知りたくなった時に役立つ、“ご先祖探し本”だ。


    著者の丸山学氏は自らのルーツを900年分たどったことを機に、家系図作成業務を本格化した行政書士である。本書では依頼人のご先祖探しに奮闘した実例を交えつつ、わずかな手がかりから自分のルーツをたどる方法を具体的に解説している。


    ご先祖探しをしたくなった時、家紋からルーツを探りたいと考える人は多いのではないだろうか。だが、著者いわく、家紋は届け出の義務がなく、好きなように変更しても咎められなかったため、ルーツを示す絶対的なものであるとは言い切れないそう。

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