小さい頃から、端からみたら些細なことでキレて号泣。イヤイヤ期かな?と思いきやその後も収まる気配はなく……。そんな我が子に疲弊している時に出会ったのが『キレる子どもの気持ちと接し方がわかる本』(原田謙/講談社)。
本書の著者である原田氏は児童精神科医。その原田氏によると、子どもにとってキレることは最大の感情表現=こころのSOSとのこと。“キレる”という行動の裏にどんなメッセージがあるのか、子どもの気持ちに寄り添うことが必要だと述べる。しかしキレる子どもを前にして寄り添う気持ちを持ち続けるのは至難の業。筆者も実際子どもにキレ返し、事態を悪化させて反省したことは一度や二度ではない。
そこで本書ではキレる子どもへの対応や、気持ちの寄り添い方の土台となる「心構え」を解説。事例をわかりやすくマンガで紹介し、親や教師が子どもと接する際の方法論を伝授してくれる。