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大ピンチずかん3 鈴木のりたけ/小学館


子育て中の保護者にとって、子どもが日々直面する“小さなトラブル”は、笑い話で済むこともあれば、思わずヒヤリとさせられる瞬間もある。そんな“子どもならではの大ピンチ”をテーマにした絵本「大ピンチずかん」シリーズ(鈴木のりたけ/小学館)は、ユーモアと気づきを届けてくれる作品として人気を集めている。


この春、シリーズ第3弾として登場したのが『大ピンチずかん3(スリー)』だ。前作までの反響を受けて、今作にも多種多様な“ピンチ”が数多く収録されている。注目すべきは、「うっかりメーター」という新たな要素が導入された点だ。このメーターによって、子どもたちの“うっかりミス”がユニークに可視化されている。


  ©鈴木のりたけ/小学館


この「うっかりメーター」は、大ピンチが発生した原因を「どの程度うっかりしていたか」という視点から評価する仕組みだ。たとえば、日焼けの跡がゴーグルの形になっていたり、ばんそうこうの形にだけ焼け跡が残ったりするケースがある。夏の“あるあるうっかり”だが、ピンチレベルは意外と低く、本書で最小のレベル4と判定されている。


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