パートナーの裏切りが発覚した際、取るべき選択は子どもの有無によっても大きく変わる。子どもがいる場合、子どもの心と生活の安定を守るために冷静な判断を下すのが親の務めだろう。しかし、肝心の子どもがすでに自分の知らないところで不倫相手に懐いていたとしたら……。
そんな一例を描いた作品が、『サレた私は夫の墓へ』(河野アカ:原作、おみき:漫画/KADOKAWA)だ。
主人公・由美は、夫と息子とともに暮らす主婦。一人息子が生まれてから早4年。由美は2人目を望んでいたが、夫には経済的な理由から拒否されていた。現在、すでに夫婦関係は希薄なものになりつつある。それでも由美は、平穏無事な日々におおむね満足していた。
しかし穏やかな日常は、息子のなにげない一言をきっかけに突如崩れ去る。「このひと、パパのことすきっていってた!」。テレビに映った女性を見て無邪気に笑う息子の言葉により、夫の不倫疑惑が浮上。