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人間が“飼われる側”になる世界を描いた『ニンゲンの飼い方』(ぴえ太/KADOKAWA)。ある日、異世界に転生した人間の前に現れたのは自分より遥かに大きく、手にはトゲ、大きな口には牙のある得体の知れない魔人。恐怖を感じた人間は怯え、隠れ続けるが魔人は危害を加えるどころか人間の住環境を整えるのに腐心している様子で……。


魔人や魔獣たちの唯一無二のキャラクターデザインと独特の世界観、なにより作品全体を包む温かな雰囲気が人気の本作。植物や小さな生物までオリジナリティが光る本作はどのようにして生まれたのか? 作者のぴえ太さんに話を聞いた。


――薬を飲ませるのに四苦八苦するお話は、私自身子どもがいてなかなか薬を飲んでくれず苦戦しているのでとても共感しました。


ぴえ太さん(以下、ぴえ太):薬を飲むのが私自身、とても苦手なんです。あと以前飼っていた猫が、元ノラ猫なんですが、外でケンカをして顔に傷を作ったことがあって。獣医のところに連れて行って抗生剤を処方してもらったんですね。それをなかなか飲まなくて……。ちゅーるという猫のおやつがあるんですが、それに混ぜても綺麗に薬だけ残すんです。「どうしたらいいんだ!?」と苦戦したので、その時の経験も入れています。


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