ハルコが笑顔で通う学校は、実は孤独な闘いの場だった。娘のハルコが学校でいじめられているという噂を、息子のフユタがナツミに話すところから物語が始まる。娘の様子を見ていくうちに疑念は確信へと変わっていき、そして徐々に、加害者と被害者の境界が揺らいでいく複雑な事態であることがわかっていきーー。娘が学校で受けているいじめと向き合う家族の奮闘を描いたコミックエッセイ『家族全員でいじめと戦うということ。』(KADOKAWA)。著者であるさやけんさんにお話を伺った。
突然歩けなくなり学校を休んでいたハルコだったが、ある日、何事もなかったかのように回復する。「もう学校休まなくていいよね?」と笑顔で言うハルコに戸惑いを隠せないナツミ。ところが登校しようとした瞬間、再び立ち上がれなくなってしまう。