ダ・ヴィンチWeb
  • 龍神と許嫁の赤い花印 中野まや花:作画、クレハ:原作/スターツ出版


    愛し愛されているという実感が人をこんなにも強くする。私にはあの人がいる。どんなことが待ち受けていても、ふたり一緒なら絶対に乗り越えていける。そんな運命の恋を描いた物語が『龍神と許嫁の赤い花印』(中野まや花:作画、クレハ:原作/スターツ出版)。『鬼の花嫁』で知られるクレハ氏による和風シンデレラストーリーを、中野まや花氏がコミカライズした作品だ。幻想的な世界観の中で紡がれていく恋の物語に、思わずウットリ。完結した原作文庫本5巻に続き、コミカライズ版第3巻も発売され、ますます注目が集まっている胸キュン必至のラブファンタジーだ。


    主人公は、生まれた時から手の甲に赤い椿の形のアザがある少女・ミト。天界に住まう龍神とその伴侶となる人間を引き合わせるために作られた「龍花の町」から遠く離れた山間の村に生まれた彼女は、幼い頃から村人たちから「忌み子」と呼ばれ、16歳になった今でも虐げられ続けていた。どうしてそんな目に遭わねばならないのか――それは、ミトのアザは、本来は龍神の伴侶の証として祝福されるべきものだが、この村に限っては凶兆の証とされるため。


  • 続きを読む