念願のマイホームを建て、新生活を始めた瀧本一家。しかし、主人公の美咲は父親との確執を抱えたままで、昔のような仲良し家族に戻る気持ちはなかった。唯一心を許せる弟・浩介と共に家を出るきっかけを探していたところ、部屋の壁から不気味な音が聞こえてきて……。漫画家・勝見ふうたろー氏が描く、何かが少しおかしい世界の物語。
謎の生物の切れ端をとっさにベッドの下へ隠し、翌日、警察に相談するために持ち出そうとするが、硬直しており大きな鞄にも入らない。一方、生物学者の穴水も警察の協力を得ようと、交番を探し回っていた。
さまざまな動植物の特性をベースに設定
――壁から出てきた化け物が固まるのは、やはり「内臓」のイメージからきている設定でしょうか?
そうですね。干物みたいになったイメージです。植物的な要素も取り入れているので、外見にはフジツボのような形状や、壁の表面に点々と生えたものなど、地球上のさまざまな生物の特性を混ぜ込むことを意識しました。