念願のマイホームを建て、新生活を始めた瀧本一家。しかし、主人公の美咲は父親との確執を抱えたままで、昔のような仲良し家族に戻る気持ちはなかった。唯一心を許せる弟・浩介と共に家を出るきっかけを探していたところ、部屋の壁から不気味な音が聞こえてきて……。漫画家・勝見ふうたろー氏が描く、何かが少しおかしい世界の物語。
謎の生物の切れ端を見て興奮する生物学者。そして本体を確認するため美咲の家へ行くと、浩介が目隠し用のポスターを剥がしていた。焦る美咲だったが、開けたはずの穴が元通りになっていた……。
傷が治るという生き物ならではの特徴
――穴を開けたはずの壁が元通りになっていて驚きました。
細かくいえば、壁に穴を開けたときに中から何かが出てくるシーンから、この場面に至るまでの間に、一段階進化してグレードアップしたような設定にしたんです。