念願のマイホームを建て、新生活を始めた瀧本一家。しかし、主人公の美咲は父親との確執を抱えたままで、昔のような仲良し家族に戻る気持ちはなかった。唯一心を許せる弟・浩介と共に家を出るきっかけを探していたところ、部屋の壁から不気味な音が聞こえてきて……。漫画家・勝見ふうたろー氏が描く、何かが少しおかしい世界の物語。
生物学者の仮説では、謎の生物の正体は「進化する寄生生物」。無限に増殖できるうえに、類を見ないほど完璧な擬態能力を持つ「家という名の新生物」と分析する。その新生物に寄生、支配された美咲の両親は浩介を無理やり連れ帰ってしまう。
「家」に乗っ取られてしまった両親
――お父さんとお母さんが家に帰ってきたところですが、ふたりとも完全に謎の生物に乗っ取られた状態ですよね?