世界中の水が突然硬くなった世界。人々は「濡れない生活」を余儀なくされるが、驚くほど早く順応してしまう。1カ月ほどたち、とうとう喉が渇くという感覚すらも忘れたある日、世界は再び元に戻る。すると……。漫画家・勝見ふうたろー氏が描いた日常SFストーリー。
少しだけ硬くなった水の世界に、人間の身体も社会もその変化に適応。人々は新しい環境を受け入れ、時にはその状況を楽しむ余裕すら見せるようになった。喉が渇く感覚すら忘れた翌朝、世界の水は突然、元に戻る。
ラストのオチはSNSで大反響!
――インフラが解決して順応する設定が、すごくリアルだと思いました。意外と人間ってこういうことに慣れていくものだなと感じたんですが、こういった描写は意図的なものだったのですか?
そうですね。例えば、ゾンビになるウイルスが流行したとしても、映画では普通にワクチンが作られたりしますよね。それに比べて、この作品の「水が硬くなる」という設定は、深刻な状況ではあるけれど、致命的ではない。水が硬くなっただけであれば、人々はその変化を受け入れて日常生活をアップグレードしていくんじゃないか、という発想で描きました。