今、SNS上で話題を呼んでいる作品がある。講談社の『good!アフタヌーン』2025年2月号(1月7日発売)から短期集中連載がスタートした、清水茜の最新作「イエローフレイム」だ。古代中国を舞台にした異能アクション漫画で、読者からは「続きが待ちきれない」「早く紙の単行本がほしい」と絶賛の声が相次いでいる。
前作『はたらく細胞』の完結から4年。清水茜氏が挑む新たなファンタジーの魅力を、最終話掲載直前の今こそ伝えたい。
物語は、紀元前16世紀頃の古代中国から始まる。7年にわたる大日照りに見舞われたある王国では、神に雨を乞う儀式が執り行われていた。為政者たちが異民族の子を生贄に捧げると、雷鳴が響き、巨大な龍のような姿をした神が顕現。しかし、神は人々を救うことなく嵐を巻き起こし、国を沈めてしまった。「神はもはや人を助けてはくれぬ。人の力で生きなくては」――そう呟く為政者。一方で生贄にされた子の一族は、深い怒りと復讐の念を抱く。