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『謎解きはディナーのあとで』の東川篤哉が小説を書くきっかけになった、長編ミステリー。「今読むと不安になるから、あの頃読んでおいて良かった」と語る理由とは?【私の愛読書】

2024年3月16日

  •  さまざまな分野で活躍する著名人に、お気に入りの一冊をご紹介いただく連載「私の愛読書」。今回ご登場いただくのは、最新刊『博士はオカルトを信じない』(ポプラ社)で自身初のオカルトに挑戦されているミステリーの名手、東川篤哉さん。そもそも東川さんはなぜ小説を書き始めたのか。そのきっかけを作った3冊のミステリー作品との出会いや作品の魅力について、教えていただきました。


    ——今回教えていただいたのが、横溝正史さんの『犬神家の一族』(KADOKAWA)、赤川次郎さんの『死者の学園祭』(KADOKAWA)、有栖川有栖さんの『月光ゲーム Yの悲劇’88』(東京創元社)の3冊です。子どもの頃から多くのミステリーを読んできたという東川さんですが、この3冊を選んだ理由とは。


    東川篤哉さん(以下、東川):僕が大きく影響を受けた3冊を挙げました。子どもの頃、エラリー・クイーンの子ども向けにリライトされた作品を初めて読んで、それからポプラ社のシャーロック・ホームズやアルセーヌ・ルパンを読み、中学生になってから、アガサ・クリスティやエラリー・クイーンの小説を読むようになったんですが、一方で横溝正史ブームというのがあって。それで読んだのが、『犬神家の一族』ですね。小説も読んだし、映画やテレビも観て、それがすごいインパクトでした。

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