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廻天のアルバス 牧彰久:原作、箭坪幹:作画/小学館


最近の冒険譚は“始まり”の定番を軽々と飛び越えてくる。その代表格として真っ先に思い浮かぶのが、「週刊少年サンデー」で連載中の『葬送のフリーレン』だ。魔王討伐を終えたその後の世界を舞台に、英雄たちの生き様を辿る後日譚ファンタジーとして注目を集めている。そして同じく「週刊少年サンデー」にて、新たな“冒険のかたち”を提示する物語が始まっている。それが『廻天のアルバス』(牧彰久:原作、箭坪幹:作画/小学館)だ。


主人公は、天に選ばれし勇者・アルバス。彼はかつて魔王を討伐し、世界に一度平和をもたらした。だが、物語はそれで終わらない。彼は今もなお、冒険を繰り返し続けているのだ。その理由は、彼に授けられた特別な能力にある。アルバスは「死」をきっかけに、冒険が始まろうとする、旅立ちの直前まで時間を巻き戻す力を持っているのだ。


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