人気者になりたい。注目を浴びたい。誰かに愛されたい。いわゆる承認欲求というものは、誰もが大なり小なり抱えているものだ。
だがそんな承認欲求がエスカレートすると、人は時にとんでもない道を歩むことになる。『ちっちゃくてかわいいワタシ 痛すぎる勘違い女の正体』(ぱん田ぱん太/KADOKAWA)は、そんな承認欲求を拗らせた一人の女性の衝撃的な行く末を描いたマンガである。
中心人物である“みゆ”は、とにかく「幼くてかわいいワタシ」アピールに余念がない大学生。初対面の義理の兄の膝に突然座ったり、気に入らないことがあるとまるで小学生のようにみっともなく駄々をこねたり……。みゆと付き合い始めた風太郎や、風太郎の姉・きよかは、そんな彼女に事あるごとに振り回されていた。
みゆの振る舞いは、風太郎やその家族の前だけではない。大学の友人の前でも、カフェのイケメン店員に突然抱きつくなど非常識すぎる振る舞いを見せる。なぜ彼女はそこまで極端に「幼くてかわいいワタシ」をアピールするのか。その背景には、実はある驚きの秘密があった――。