耳かき専門店での勤務経験をオリジナル漫画にしてSNSで発信する森民つかさ(@uouououoza1)さん。自己否定という“沼”にハマってしまっている漫画家志望の主人公が耳かき専門店で働き始め、さまざまな境遇の客たちとの交流を通じて自己否定と向き合う姿と、知られざる耳かき専門店の知られざる裏側を描いた『耳かき専門店で働いて自己否定“沼”から抜け出す話』。著者である森民さんにお話をうかがった。
漫画家志望の主人公は自己否定の“沼”と向き合いながら、自分のペースで働ける「耳かき専門店」に勤務する。ある日の休憩時間に同僚と話していると、自己否定沼に浸かっている姿が幼馴染みに似ていると切り出される。
耳かき専門店の裏側と自己否定沼から抜け出す過程のバランスに注力
――自己否定を抜け出せた人と自己否定を続ける人、すれ違いで思い違いをしてしまう人同士のやりとりは、どこか切なさを感じました。耳かき専門店での体験を作品に落とし込む際、どのような順序や過程で制作されていくのでしょうか。