以前は6畳のアパートメントに籠ってもくもくと原稿を書いていたが、近頃外に出かけて原稿をやるのが楽しい。
「ラーメンは救い」は東神奈川の喫茶店で、「弁当の歌」は休日弁当を拵えて飛行機を見に行った羽田空港で、「絶望ばくち地獄」は平塚競輪で負けた帰りに、そして本稿は大井町のスーパー銭湯でそれぞれ書かれている。
何気なく立ち寄った場所で思い立ったやうに殴り書く原稿は勢いがあり、生きた内容になることが多い。
連載を2年近くやっているとだんだんノリというかコツみたいなものがわかってくる。
6畳の部屋で悶々と没頭する原稿も楽しいが、外に出て奔り書くメモのような乱筆乱文はまた別の趣があると感じる。
きっとリアルタイムで体験している内容だからだ。
何がリアルタイムかというと、現在ひとっ風呂浴びてポテサラをアテにハイボールを飲んでいる。