最新の書籍や人気の漫画作品の情報を発信する「ダ・ヴィンチWeb」。今SNSを中心に話題を集めているホットな漫画を、作者へのインタビューを交えて紹介する。
取り上げるのは、大学の卒業制作として発表された『無題2024』。X(旧Twitter)にて2025年2月に投稿された本作は、8600件を超えるリポストと6.2万件を超える「いいね」を獲得し、大きな反響を呼んでいる。
作者・おなや れお(@salmomomon)さんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについて語ってもらった。
記憶をなくした青年が、案内人に導かれて異世界の扉を巡る――。
現実とも夢ともつかない、不思議な空間を旅するうちに、青年は少しずつ“本当に帰りたい場所”を思い出していく。ページごとに世界観がガラリと変わる構成は、まるで読者自身も物語の中をさまよっているかのような没入感を生み出している。
「どこへでもいけるよ」――案内人の言葉が胸に響く。出口の先に待ち受けるのは、温もりか、絶望か。読む人の心にもそっと寄り添い、そっと背中を押してくれる、体験型漫画だ。