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妊娠はめでたいことである一方、親となる本人にとって、初産の場合は特にこれからの出産と育児を考えると計り知れないほどの不安を抱く。けれど「おめでたいのに弱音を吐くなんて……」という空気にするのも気が引けて、なかなか本音を言える場面は少ないのではないだろうか。


そんな繊細で複雑な感情を、妊娠から出産、そして育児へと、時系列に沿ってコミカルに描いたのが、ブロガー・ダルダルのダル子さんによるコミック『ヤケッパチパチ! 元ヒステリック妊婦の育児ログ!』と、続編の『1歳になってもヤケッパチパチ! 元ヒステリック妊婦の育児ログ!』(ともにKADOKAWA)。つわりのつらさや妊娠線への戸惑い、予定日を過ぎても大きくなり続けるお腹への恐怖……。「妊婦が終わりません」とこぼすその姿には思わず頷く人も多いはずだ。


特に印象的なのは、妊娠がわかった瞬間に子育てや出産、つわりへの不安が一気に押し寄せ「こんなんでいい親になれるの?」と自責する場面には思わず胸が締め付けられる。


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