※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2025年8月号からの転載です。
2006年の連載開始時から『キングダム』を愛読している岩田さん。「コミックスが待ちきれなくて、雑誌で追いかけています」と言うほどの大ファンだ。
「昔から歴史物のマンガやゲームが好きで。激動の時代を生きる人のドラマを見ると、勇気づけられるんですね。特に『キングダム』は、登場人物一人一人の"生き様の美学”が描かれている。自分が怠けている時期に読むと気が引き締まります」
一番惹かれたキャラクターは、秦国の六大将軍の一人・桓騎だ。
「かつて大野盗団の首領だった桓騎は、一見残忍ですが、仲間たちには底抜けに優しいんです。彼らと、血はつながらなくとも"家族”のような強い絆を築いている。仲間たちは、"お頭”の桓騎を慕い、彼の思いに応えて戦う。桓騎のリーダーシップに、僕はとてもロマンを感じます」