好奇心のままに突き進む幼児の行動や発言には、自由な発想や表現が溢れている。大人には奇想天外に映る行動は子どもにとってはごく自然なこと。まだ社会のルールや常識にとらわれていないからこそ、のびのびとしたアイデアや言動が生まれるのだろう。
そんな子どもたちとの日常をユーモアたっぷりに描いたのが、元保育士である著者・でこぽん吾郎氏が描く保育漫画『ただいま! 保育士でこ先生』(でこぽん吾郎/KADOKAWA)だ。SNSで話題を呼んだ『実録 保育士でこ先生』の第2シーズンとなる本作でも、前作と同様に、でこ先生が元気いっぱいの園児たちに囲まれながら笑いと癒やしに満ちた出来事の数々が繰り広げられる。
何といっても保育園の日常には、子どもたちの純粋さゆえの笑いやハプニングが盛りだくさんだ。例えば、ある日突然泣き出した園児がいた。理由を聞くと「じいじが救急車に乗ったのに、自分は乗せてもらえなかった」とのこと。心配よりも羨ましさが勝ってしまうのが、いかにも子どもらしくてつい笑ってしまう。