ダ・ヴィンチWeb
  • 本が読めない33歳が国語の教科書を読む かまど (著), みくのしん (著) / 大和書房


    映像コンテンツが主流となった現代、読書はかつてほど注目されることが少なくなった。映画では、映像によってすべての人が同じ情報を受け取ることができるが、読書では、文章を読み取り、それを自分の中で想像し、思い描く必要がある。同じ本を読んでも、読者によって体験は異なる──それこそが、読書の大きな魅力の一つだ。


    けれど、国語の授業では、読解に「正解」があるように教えられがちだ。発表した自分の解釈が黒板に書かれず、そのまま授業が進んでしまった……。そんな経験から読書に苦手意識がついた方も多いのではないだろうか。かまど氏、みくのしん氏による『本が読めない33歳が国語の教科書を読む』(大和書房)は、そんな苦い記憶をやわらげてくれる一冊である。 


    この本は、タイトルの通り、本が読めない33歳であるみくのしん氏が、友人で同僚のかまど氏のアシストを受けながら読書をしていく様子を読む、という本である。


  • 続きを読む