伝えたい気持ちが相手に上手く届かないと、自分の語彙力の乏しさにガッカリすることがある。一体、どんなポイントを意識すれば、円滑なコミュニケーションが成立するのだろうか。
そんな時、手に取ってほしいのが『にゃるほど! コミュ力UP語彙辞典』(本多正識:著、石黒圭:監修/KADOKAWA)。本書は面白かわいい猫たちに癒されながら、コミュニケーション力を鍛えられる斬新な教養本である。
副詞は接続詞や形容詞などと比べると、やや地味な印象だ。だが、実はコミュニケーションを豊かにするカギは副詞にあるという。なぜなら、副詞には動詞や形容詞などといった他の言葉の意味を詳しく説明し、表現力を高める役割があるからだ。
例えば、同じ意味合いの言葉でも、「【ただちに】行きます」と「【速攻】行きます」では受け手の印象が変わってくる。副詞は普段、なにげなく使っているからこそ存在感が薄いが、縁の下の力持ちのような存在。極めれば、伝えたいことがちゃんと相手に届くコミュニケーションができるようになり、語彙力も高まる。