『新・常識の世界地図』(21世紀研究会 編/文藝春秋)は、世界の常識とタブーについて、あらゆる角度から切り込む一冊だ。本書は2001年に発売され、11万部超のヒット作となった『常識の世界地図』の新版である。年を追うごとにアップデートされていく常識に触れながら、読者は歴史や文化、宗教といったあらゆる分野の知識を網羅的に得ることができる。
日本では当たり前の「靴を脱ぐ」「笑顔であいさつ」「割り勘文化」などが、海外でそのまま通用するとは限らない。違和感がある程度ならまだしも、国によっては無礼、恥ずかしいこととされることまである。本書では食、スポーツ、ファッション、住環境などのテーマにおけるさまざまな常識、マナーが、各国ではどう受け取られ、なぜそう受け取られるかを丁寧に掘り下げている。