2025年8月6日、直木賞受賞作家・万城目学氏の新刊『ザ・エッセイ万博』(ポプラ社)が発売された。これまでの作家人生をユーモラスに綴った、“万城目学の見本市”的な一冊だ。
万城目氏は、2006年刊行のデビュー作『鴨川ホルモー』(KADOKAWA)で第4回「ボイルドエッグズ」新人賞を受賞し、その後も『鹿男あをによし』(幻冬舎)、『プリンセス・トヨトミ』(文藝春秋)、『偉大なる、しゅららぼん』(集英社)、『とっぴんぱらりの風太郎』(文藝春秋)などの話題作を次々に発表。『八月の御所グラウンド』(文藝春秋)でついに直木賞の受賞を果たした。
万城目氏が手がける作品の特徴といえば、日常の中に奇想天外な非日常性を滑り込ませる“万城目ワールド”。そこに関西出身者らしいユーモアと大胆な発想を織り交ぜ、独特な切り口と軽快な語り口で物語を展開していく。