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『おはよう、サンテ 不登校の私を救った愛犬との日々』(肥前ロンズ:原作、むぴー:漫画/KADOKAWA)は、原作者・肥前ロンズさんと愛犬のサンテが過ごした13年間を、やさしいタッチで描いたコミックエッセイ。カクヨムWeb小説短編賞2023(エッセイ・ノンフィクション部門)短編特別賞を受賞した小説のコミカライズ版だ。


小学6年生の頃、心に深い傷を負い、学校に通えなくなっていた肥前さん。そんな日々を変えるきっかけとなったのは、母の「犬、飼おうか」というひと言だった。迎え入れたトイプードルの子犬に与えられた名前は「サンテ」。それは、フランス語で「健康」を意味する言葉。当時の彼女が何より必要としていたものだった。


家に来たばかりのサンテはとても臆病な性格だったが、しだいに家族の中に溶け込み、みるみるうちに成長を遂げていく。言葉は通じないはずなのに心が通い合う穏やかな時間は、疲弊していた肥前さんの心をゆるやかに癒やしていった。サンテと肥前さんはともに育ち、どんどん絆を深めていく。


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