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母を生きのびる本 あぴママ/大和書房


SNS総フォロワー18万人、Instagramなどで娘・あぴちゃんとの日常を綴るあぴママさん。その独自の視点と鋭い分析力で多くの人の心に届いたエピソードが『母を生きのびる本』(あぴママ/大和書房)として一冊の書籍になりました。表紙の帯に「少々劇薬!の育児書」とありますが、もちろん危険なことが書いてあるわけではありません。


ただ、本書で語られるのは「母とはこうあるべき」といった固定観念にとらわれない内容のため、本書を読むうちに、自分自身が気づかないうちに持っていた「べき」を壊されることも多くあり、それが劇薬と呼ばれるゆえんかもしれません。そんな、母としてとらわれていたものから解放してくれる力を持った本書の魅力を紹介します。


あぴママは、娘・あぴちゃんが家庭学習をしないことを咎めません。さらにゲームを一日6時間していた時期もあったと本書で告白しています。これだけを聞くと、娘の将来を考えた助言を行わず、子どもを放置している母親だと思う方もいるかもしれません。しかし、あぴママは娘であるあぴちゃんを常にしっかり見ています。その上で「言葉で行動を制限したり促したりすることが本当に娘のためになるのか」をじっくり考え、判断しているのです。


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