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どうしたら頑張らないまま自分らしくいられる? 新年度を迎える今だから考えたい、「おりる」ということ

2024年3月27日

  • 「おりる」思想 無駄にしんどい世の中だから
    『「おりる」思想 無駄にしんどい世の中だから』(集英社)

    「最近どうしてる?」と知り合いに尋ねられて、困った経験はないでしょうか(筆者はあります)。何か「引っ越して心機一転して」とか「部署が異動になってやっと新しい仕事に慣れたところで」とか、気の利いた「何か」があれば困った気持ちなど全く感じないでしょうが、「特段何も報告すべきことがない」となったときに、この質問の回答にはやや苦しむことになります。


     ご紹介する『「おりる」思想 無駄にしんどい世の中だから』(集英社)の著者・飯田朔氏はこの質問に「いやあ、何もしてないよ」とさわやかに答えて、逆に質問の聞き手を「え、何もしてないの?」と困らせるセンスの持ち主です。もちろん何もしていないということはなく、ネコにエサをあげたり、ご飯を作ったり、野菜を育て始めたり、語学を始めたりということを飯田氏自身もしているのですが、それが「何か」の回答としてそぐわない気がするという感覚から本書はスタートします。

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