『まほうつかいミーネ はじめての おかね どうつかう?』著者の高畠じゅん子さんとすみもとななみさんに、この作品について、また、ご自身についてお聞きしました。
まずは、作の高畠じゅん子さんにお聞きします!
「お金」というテーマを聞いた時の第一印象はいかがでしたか
(高畠さん)子どもにとって、“お金”って夢が叶うひとつの方法だと思うので、たくさんの子どもたちに興味を持ってもらえそうだなと思いました。
しかも打合せで具体的に「お金の価値」というテーマにしようということになったので、物語のしがいがあるなぁと感じました。
主な読者対象は5歳ぐらいから小学校低学年くらいまでの子どもたちですが、この年齢の子どもたちに向けて書くうえで気をつけたことはありますか
(高畠さん)お金に付随するイメージって人それぞれ違いますよね。
<お金>=<幸福>な人もいれば<お金>=<自分を苦しめるもの>という人もいます。
子どもにとってお金との関わりは、お小遣いとか、お年玉といった、いただくものとして触れることが多いと思うので、はじめてのお金へのイメージが、この本によって悪くなったり、怖いもののようになったりしないよう、最終的にポジティブなメッセージが残せるものにしたいと思って書きました。
特に、ここは見てほしい! という場面はありますか
(高畠さん)ミーネちゃんが「そうだ! おかねをつかおう。」と街に繰り出すシーンがあるのですが、無邪気でとてもかわいらしいです。
だれかに何かをプレゼントしたいという素直な気持ちが表れていて、すみもとさんの描くお店がまたカワイイのです。必見です。
「お金×魔法使い」、今までにない組み合わせにどうやってたどり着いたのでしょうか
(高畠さん)「魔法使い」というのは、文章書きとしては、安直に選べないキャラクターなんです。