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  • 今日未明 辻堂ゆめ/徳間書店


    テレビのワイドショー、新聞、ネットニュース。各種メディアで、連日さまざまなニュースが取り上げられる。とはいえ、表に出る情報は、事件の概要や家族構成など、実態のごく一部に過ぎない。


    『トリカゴ』(東京創元社)で第24回大藪春彦賞を受賞した辻堂ゆめ氏が、新作ミステリー短編集『今日未明』(徳間書店)を刊行した。本書は、のどかな町で起こる5つの事件の真相に迫る。


    引用----


    「住宅で血を流した男性死亡 別居の息子を逮捕」


    「乳児遺体を公園の花壇に遺棄 二十三歳母親を逮捕」


    「高齢夫婦が熱中症で死亡か エアコンつけず」


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    各章の冒頭には、このような新聞記事の見出しが並ぶ。続いて、300~400字程度の記事が掲載される。本書は、それらの事件が「なぜ起こったのか」を明らかにするべく、悲劇が起こるまでの経緯について、詳細に綴られている。


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