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冷蔵庫も洗濯機も、明日食べる米もない! 親の離婚がきっかけで、限界貧困生活になった女性の物語

2024年5月6日

  •  時代の移り変わりと共に、人間の価値観も変わり続けている。かつてはタブーだとされていた離婚は、令和の今ではそう珍しいことでもない。しかし、子どもがいる夫婦が離婚するとその子どもに著しい影響を及ぼすこともあるため、慎重さが求められる。


    『明日食べる米がない!~親が離婚したら、お金どころか、なーんにもなくなりました!!~』(やまぐちみずほ/KADOKAWA)は、リアルな貧困生活エッセイだ。もしも子どものいる家庭で「離婚しよう」と思っている方は、1度本書を読んで離婚後の生活をリアルに想像してみてもらいたい。


    明日食べる米がない!

     著者のやまぐちみずほさんは、5歳のころ父親の借金が原因で両親が離婚。ずいぶん勝手なもので、いきなり家を出ていくように宣言され予期せぬ母とのふたり暮らしがはじまった。子どもなりに母に気をつかい一生懸命平気なフリをするも、「明日食べる米がない」ほどの貧乏生活を強いられる。こうした現実を見ると、子連れでの離婚におけるハードルの高さを実感する。資格や手に職を持たない母親が母子家庭を維持することは、想像を絶するほど大変なのだろう。

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