【怖い場面あり、苦手な人は閲覧注意!】
世界各地で報告される、数多くの怪現象。例えば、幽霊の目撃談や物体が勝手に動くポルターガイスト、時間や空間の歪みを感じる体験など、その内容は多岐にわたる。これらの多くは科学的な説明がつかないため、真偽のほどは定かではないが、人々の好奇心と恐怖心を刺激し続けるには十分である。
『怪異部~M県Y市の怪現象について~』(さりい・B/KADOKAWA)は、そんな“怪現象”をテーマとした青春オカルティックサスペンスだ。
主人公・桜庭桜は、とある事情で「夕闇町」に転校してきた女子高生。夕闇町に住み始めてすぐに、彼女は自身を取り巻く環境の異常性に気づく。
同級生たちの名前は「生肉」「発狂」「轢死」など、揃いも揃って奇妙で不吉なものばかり。さらに、夕方になると得体のしれない“怪異”の数々が町のあちこちに出現し、住人に襲い掛かる……。