学校も会社も「ふつう」ができる人が“まとも”とされがち。でも、それがどうしてもできない人もいる――。2025年3月にやしろあずき氏の著書『すごいADHD特性の使い方 人生が本当にラクになるコツ』(KADOKAWA)が刊行された。社会の中心からちょっとはみ出してしまった者たちが、自分なりの居場所を見つけ、ゆるく・強く・自由に生き抜く方法とは? やしろあずき氏とひろゆき氏がちょっとズレた場所から、人生の楽しみ方を語り合う。
「まとも」に生きられないって、そんなに悪いこと?
やしろあずき ひろゆきさんとこうしてお話しできるなんて光栄です。実は僕、就職活動もまともにせずに漫画家になっちゃった人間なので…。今日はいろいろ伺いたいです。
ひろゆき やしろさんは就活しなかったんですか? それはまた思い切ったというか…(笑)。
やしろあずき はい。正直申し上げると「働きたくないなあ」なんて思いが強くてですね…。就活では知らないおじ様方に上から評価されるのが苦手で、集団面接も怖くて辞退しちゃうこともありまして。挙句、大事な最終面接の日に寝坊してしまって、「あ、自分にはもうサラリーマン無理だな」って悟ってしまったんです(笑)。
ひろゆき 面接に寝坊ですか。それはなかなか大胆ですね…。でもそのエピソード、やしろさんらしいというか、漫画のネタになりそう。
やしろあずき お恥ずかしい限りです(笑)。もう内定出る前に就活やめちゃいましたからね。その後は「最悪実家で親に寄生すればいっか」なんてクズみたいなことも考えてました。
ひろゆき ははは! 開き直りがすごい。でも結果的にそれで正解だったんじゃないですか?無理に周りと同じ土俵に乗らず、自分の好きな道を行ったから今の成功があるわけだし。